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「一緒」の幸せ

2010年11月9日 火曜日

ヒト(ホモ・サピエンス)に生まれて良かったと思う。こうした想いを抱いたのは、ひとえに子どもの存在による。

この夏、42歳の僕は6歳の息子のおかげで、子供心に戻って遊び回った。
実に二十数年ぶりの釣りで、小さなイワナが一匹かかった。塩焼きにして家族三人で(ちょっとずつ)食べた。美味かった。
オタマジャクシとアカハライモリを捕まえて飼った。オタマはモリアオガエルになった時、イモリは干上がった池の水位が雨で戻った時点で、帰してやった。
虫取りもした。オニヤンマを息子が先に捕まえた。焦った父親は本気で作戦を練り、結果、かなりの確率で捕獲できるようになる。後日、息子が保育園の友達に、お父さんのことを自慢していた。心底、嬉しかった。でも実は、奴らを捕まえたのは生まれて初めての経験である(子どもには内緒だ)。
湖上のボートでお弁当を食べたり。フリスビーやサッカーしたり。先日は自転車を練習して、半日で補助輪なしで乗れるようになった。教え方が良かったのだと、作戦が良かったんだと言い聞かせたが、子どもは頑なに「僕が頑張ったから」と受け入れない。頑固な奴だ。
子どもがいなければ出来なかっただろう、こんな経験。なかなか素敵だ。

00433207「父親ならでは」と思われただろうか。でも実は、ウチはいつも妻も一緒に三人で遊んでいる。「僕の子どものお母さん」が彼女だというのは、実に素敵だ。
もちろん、家事(=育児だと思う)も分担制だ。得意・不得意はあるにせよ、出来る・出来ないという点では、「性による差」はそれほど大きくないと思う。三歳児神話、母親が育児に専念すべきという「常識」は根強い。半世紀ほど前までは大家族での「寄ってたかっての」育児が普通だったことは、忘れ去られてしまった。

母親だけに子どもを押しつける日本の現状は、歴史的・地理的観点からも少数派なのだが。ヒトには「小さくて未熟なもの」の世話をする本能があるという。母性愛は絶対のように言われるが、女性だけが「生まれながらに」持っているものではないそうだ。しかるに父親も、子どもと一緒に過ごす楽しみを「男である」ことを理由に手放す手はないだろう。

不謹慎かもしれないが、人間の子どもは、他のどんな動物より面白いと思う。特に、ヒトには言語という特別な道具・能力があり、その成長はなかなかに感動的だ。言葉を使い、子ども達は自分の持てる知識を総動員して考え、話し、行動する。息子の「言い分」に「こういう考え方するのだ」と感心させられることもしばしばである。僕の本能を刺激する「愛すべき小さな者」の成長に、妻と一緒に立ち会えることを幸せに思う。オスがここまで子どもに関われる種は希だ。故に僕は、ヒトで良かったと思うのである。

赤間 章裕

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皆さんこんにちは。赤間章裕と申します。昭和43年の申年生まれ。偶然ですが、一人息子も申年です。そう言えば、6月生まれというのも共通でした。
「子育て」というより、「子育ち」の傍らで「親育ち」させてもらっています。ということで、息子は師匠でもあります。昨年末、知り合いの紹介でお父さん委員会幼児部に入会しました。新参者ですが、たぶん出雲代表につぐ高齢ですね。
もうすぐウチの子も小学生。委員会も「卒業」となります。子どもと遊ぶのが好きなので、今後も何らかの形で関わっていければと思っています。若い頃から「子どもと動物“だけ”にはモテる」(近所のおばさん談)と言われ続けていましたので…
以上、簡単ではありますが、自己紹介とさせていただきます。よろしくお願いします。

栄えある第一号!

2010年3月10日 水曜日

パパイラストリレーエッセイの名誉ある第1号に選ばれた出雲です。
なかなか、やる気が出ず、このコーナーはずっと工事中になっていましたことお詫びいたします。
伊達なパパ本作成の主力メンバー「お父さん委員会幼児部」の代表をしています。現在長女中学3年生を筆頭に次女中3、長男小5、二男小2、3女4歳、4女2歳まで6人の子育ての真っ最中です。今回は、この「お父さん委員会幼児部」のご紹介をします。

お父さん委員会は、前身の会があって今から20年ぐらい前、粟野邦夫さんという方が「おとうさんと歩く仙台」という本を発行した時に、それを読んだ方が集まってできた会です。
その頃は、小学校の「親父の会」のようなものもまだなく、小学生を持つお父さん同士が中心の集まりでした。毎月1回、ホテルでの朝食会と会報の発行を行い、不定期でイベントや飲み会などを行っていました。
私は、14年前、長女が生まれて1週間後に朝食会に参加して入会しました。ただ、赤ちゃんを持つお父さんは他にはおらずおとなしくしていました。
その後、メンバーの子どもたちが大きくなってきたこともあり、6年ほど前に休会になってしまいました。僕は、ここぞということで皆さんに了解をいただいて「乳幼児」をもつお父さんの集まり、「幼児部」を付けて「お父さん委員会幼児部」を再発足させました。

最初のメンバーは、3人(うち一人はお母さん)。会の活動は、以前のように第3土曜日の8時からの朝会。基本的にパパと子での参加です。自分が荒町の幼稚園の2階に開いた一時預かり「荒町まぜっこひろば」を会場にしました。
なぜ、土曜日の朝かというには重要な意味があります。
1・土曜日の朝は、どのお父さんも同じように時間が空いている率が高い
2、土曜日の朝は寝坊しがち。朝の時間を有効に使おう
3、土曜日の朝にパパと子どもだけ外出してママに時間をプレゼントしよう
4、基本的に子どもは朝が早い
5、パパと子どもだけの時間を作ろう

一石五鳥を狙っています。とにかく、細くても長く続けたいという思いでやってきました。
誰も来ない例会もありました。自分が行くのを忘れて、他のメンバーにすっぽかしを食わせたことも何度もあります。(ゴメンナサイ)
その後、早朝開店のカフェでやった時期もありましたが、現在は「のびすく泉中央」のモーニングパパひろばのなかで毎月第2土曜日9時~9時半に例会を行っています。
そのほかに、ほぼ隔月で夜の会も行っています。夜の会は、お父さんだけの会です。毎回「深い話」が聞けるのが、楽しみです。

昨年から、メンバーがメンバーを呼び、会員が30人にもなりました。
10年前は、お父さんが子どもをベビーカーで押しているのが恥ずかしい時代でしたが、今は却ってかっこいいお父さんといわれるようになりました。
でも、まだまだ子育ての中でのお父さんの立場は、弱いものがあります。
お父さん委員会幼児部の活動を通じて、お父さん同士が自分の子育てを語り合い、つながりあうことで子どもにとっても、ママにとってもいい関係ができるのではないかなと思っています。
振り返ると赤ちゃん、乳幼児の時期はあっという間です。その時期を大切にお父さんに向き合ってもらえればと伝えたいと思っています。
お父さん委員会幼児部は、子どもが小学生になると卒業しなければなりません。自分も、いずれ卒業と思っていたのですが、第七子ができてしまいました。
そろそろ引退?とはいかなくなってしまったようです。
  
お父さん委員会幼児部代表
出雲洋一