「おとうさんの山登り、あはは・・・」

2015年1月29日

うちにはもうすぐ2歳の娘がいます。娘はお父さんの山登りが大好きです。実は4歳のお兄ちゃんのまねっこです。
いろんな登り方がありますがその一つを紹介します。
娘に私の両手の親指をぎゅっと握らせて、その上を私が握ります。
こうすると娘は自分の力でぶら下がることができるし、娘が落ちそうな時だけ私が握ることができます。
娘は私の体を踏み台にして猿の子のようにぐんぐん登り、肩の上に両足でたちそして肩車になります。
「あははは・・・」と娘は嬉しそうに笑うので、お父さんも「あははは・・・」と笑います。
そして、するりと降りては、また登ります。また、「あははは・・・」
これを何度もやっている娘の握力というか、しがみつく力がすごいんです。大人が手を添えずにおんぶできます。
お兄ちゃんが娘につねられると泣いてしまうほどです。
ただそれだけなんですが、子どものからだが丈夫で、お父さんも楽しいので親バカとしてはなによりかと・・・。

佐々木健二(クロベ):会社員で2児の父親。西公園プレーパークの会副代表理事。

妹ができた息子へ

2014年11月25日

息子が2歳4カ月となり、妹ができたころの話です。
できれば息子が自ら妹を可愛がるようになってくれたらいいなあと考えて、
娘が少しくらい泣こうが、しばらくはできる限り息子を第一にしてつき合っていこうと夫婦で話しました。

息子と一緒にいて娘を見るときは、まず息子を見て、息子の視線を目で追うようにして見るようにします。
そして、「エンエン泣いているね」「おしっこかな、うんちかな、おっぱいかな」と息子にたずねます。
娘がうんちをすると、「おー!、いいうんちだね。元気だね。〇〇(息子)もいいうんちして元気だよね。」
と息子の視線を意識して話します。

これが功を奏したか、息子が娘をヨシヨシしたり、添い寝をしたりするようになりました。
それでも時々、娘をだっこしている私に「だめっ!、だめっ!」と泣きながら訴えてきます。
これが当たり前だよなあ。
こんなに小さいのにたくさん我慢して、妹を愛して、ほんとうに偉いなあ。

佐々木 健二:会社員で二児の父親。西公園プレーパークの会福代表理事。

「イクメン」から「アロマザ」へ

2014年9月22日

男の子育ては今や常識?
いやまだまだ女性が担っているのが現実…。
しかし子育てに男も女もないことを人類の歴史と文化が示しています。

人間の妊娠、出産、育児はほかの種に比べて大変負荷が大きく、
進化の過程で不利だったといわれています。
にもかかわらず生き延びたのは弱点を「共生」という知恵で乗り切ったからです。

妊娠期間が長く出産後も新生児を抱えて他の強い動物に捕食されないで生き延びるには、
父や母だけで子を育てるわけにはいかなかったのです。
群れを作り、コミュニティを作り、社会を作ることであらゆる難問を解決してきたといえます。
しかもそれは文化という形で次の世代に伝え、蓄積し進化してきました。

子育てもその一つです。
子育てを女だけ、男だけ、親だけでやることは危険なのです。
こうした母以外の夫、血縁をこえた他者が子育てにかかわることを「allo mothering」(アロマザリング)と言います。
これが本来、人類の子育て形態なのです。

ところが今の子育ては「孤育て」といわれるほど親の孤立が深刻です。
「子育ての危機は人類の危機」です。
孤立した子育ては個人の問題を超えた人類の種としての問題です。

シングルマザーもシングルファザーも
女親も男親も他者の力を借りる人間の知恵を忘れないでケサインね!

鈴木 俊博:子ども虐待防止ネットワーク・みやぎ事務局長、ソーシャルワーカー、
特定非営利活動法人せんだいファミリーサポート・ネットワーク理事。2児の父