『鍋奉行』

 うちのりょ~坊は、きのこが大好き。
 ある日の夕食は、「きのこ鍋」でした。
 鍋蓋を開け、きのこの山を見ると「美味しそう!」と大喜び。

 「いただきま~す!」をみんなで云うと、
 「パパ、いっぱい食べていいからね」と、ありがたきお言葉。
 「はいはい、りょ~坊もね」 「は~い」男の子 
 こんな感じで始まった、ある日の夕食でしたが・・・。
 いざ参上しました、子供店長ならぬ子供奉行!
 しめじを食べようとすると、「パパはこっちね」とえのきをお椀に入れられ、 舞茸を食べようとすると「今度はこっち」としめじを勧められ、 次は豆腐だの、こんにゃくだのと、小さな箸が右へ左へ大活躍。  りょ~坊奉行ときのこ鍋のおかげで、心も体も温まる、おいしい団欒でした。

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